<7月12日>
目的地、バハマのロングアイランドまでは日本からでは1日で到達出来ません。
今回のルートは、往路が伊丹→成田→ダラス(アメリカ)→ナッソー(バハマの首都)。ここで1泊。翌日バハマから国内線でロングアイランドに到着です。
朝7時の便で伊丹から成田へ。成田での国際線への乗り継ぎは非常にスムーズです。
国際線でJALを利用するのはもしかしたらはじめてでしたが、とても良かったです。機体が最新と言うこともあり、シートは快適ですし、モニターも大型でたくさんのコンテンツがありました。
ただ、この時期ならではかと思いますが、ファミリーでの利用が多く、僕のとなりが赤ちゃん。後ろが赤ちゃん。
他にもちらほら赤ちゃん。これはもう仕方ありません。15時間フライトですが早々に寝るのは諦めました。
映画は3本見ることが出来ました(ブレードランナー2049、グレイテストショーマン、パシフックリムアップライジング)
食事はなにやら特別の企画をやっているらしく、有名シェフが監修したというメニューで確かに凝っていましたし美味しかったです。
お昼ぐらいにメインの料理が出てきて、おやつにはハーゲンダッツ。着陸2時間ぐらい前には軽食として「モスバーガー」が提供されました。モスバーガーはバンズ、パテ、野菜、ソース2種が別々になっており、自分で作るようになっています。
若干めんどうですが、その分美味しかったです。
長いフライトを終えて、現地時間8時30分にダラス到着。ほぼ時間通りです。ナッソー行きの次の便までは2時間半。
トランジットですが、ここで入国審査があります。ダラスの入国審査は時間がかかるので有名だそうですが、実際すごく時間がかかりました。機械で指紋の読み取り、顔写真の撮影をするように促されます。その手続きを経てから並ぶこと1時間以上。
この機械が導入されて、審査の時間が短くなったのかと思いきや、全員結局審査官の前で再度指紋の読み取りと顔写真の撮影。
さっきの手続きはなんのため???
さすがに2時間半あれば余裕だろうと思っていたのに、もう出発30分前!
ダラス空港も広いので、ダッシュで次のゲートを探し、モノレールで移動。間違えていたらもうアウトです。
搭乗口へ行くと、係員に「これに乗るのか?」と声をかけられます。もう僕が最後の搭乗者と言うレベルです。
なんとかすべりこんで着席。ほっと一息です。
ところが、こんなにあせって乗り込んだのに、滑走路の混雑だとかなんとかの理由でその後2時間飛び立たず(笑)
次の到着地のナッソーで今日の移動は終了なので、遅れても大きな問題はないですが、せっかくのホテルでゆっくり出来る時間が減ってしまいます。
<7月12日(日本は13日ですが日付変更線を越えているので)>
なんやかんやでナッソー到着。9年ぶりのナッソー。あまり記憶にありません。
とりあえずタクシーが高かったのが印象に残っていますが、ホテルまではとりあえずタクシーに乗るしかないので、タクシー乗り場へ。料金はメーターじゃなくて距離でなんとなく決まっているらしく、空港からホテルまでは行きも帰りも25ドルでした。バハマの通貨はバハマドルで、米ドルと1:1の固定為替で、米ドルもそのまま使えます(逆は無理)。
15分くらいの移動距離で25ドルですから、一人で乗るとかなり割高です。9年前にバハマに来たときは日本から一緒に行ったメンバーがいたのですが、今回はナッソーまでは一人です。
9年前のナッソーのホテルでは非常に苦い思い出があったので、今回は絶対そのようなことが無いように不必要なまでに高級なホテルに宿泊しました。「グランド・ハイアット バハマール」。広大な土地にカジノからレストランまで多数の施設が揃っており、ホテル内部ですべてが完結します。
ちょっとやりすぎました。間違っても一人で泊まるホテルでもトランジットで軽く1泊するホテルでもありません。
予定より2時間遅れて到着しましたので、現地時間で夕方の17時にチェックイン。
日本を出発してから20時間以上ほとんど寝ていないので、すぐにでも寝たい気分でしたが、今寝ると夜中に目が覚めてややこしいことになりそうなのでがまん。とりあえずシャワーだけ浴びます。
明日の飛行機は15時30分と遅めですし、ホテルのチェックアウトも12時までなのでゆっくりできます。
せっかくなのでホテルを探検(このホテルはいわゆる繁華街からは離れているので、外に出るのはもうやめておきました。)
1階はほぼカジノと高級ブランド店が並んでいます。
外に出て、プールとプライベートビーチを歩いてきました。本来ならこのプールやビーチを楽しまないとこのホテルに泊まった意味が無いと思うのですが・・・。
ちょうど夕日が沈むころでビーチからながめる海はとても綺麗でした。絵に描いたような南国リゾートです。またゆっくり来たいものです。
ホテルが広大すぎる上に、街から離れているので、外へ食事に出かける気力はもうありません。
仕方なく、ホテル内で軽く食事を済まそうと考えます。ホテル内にスタバがありましたが「ヌードル」と書いてある中華そばや焼きそばのあるお店へ。
肉入りの中華そばとレモネードを頼みました。48ドル。高っっか!高すぎるやろ・・・
部屋に戻ってもう少し粘って起きておき、21時ごろに就寝。1日以上ぶりにゆっくりベッドで寝られました。
<7月13日>
朝は十分時間があったのですが、部屋から出ずにだらだらと10時まで寝て、それからシャワーを浴びたり、顔を洗ったりと準備を整え空港へ。
今日は空港で1名と合流予定です。
バハマの空港の記憶はあまりありませんでしたが、国内線は以前より大きく綺麗になっているような気がしました。
飲食店や売店などが以前は1階にはなかったような、あったような・・・。
僕が見つけるよりも早く、合流予定のGさんが声をかけてくれました。
Gさんはカメラマンで、今回の競技会の取材のためにロングアイランドまで行きます。
たくさんの撮影機材を使用するので、さすがにすごい荷物です。それにしても多い・・・。
と言うと、もう1名いるらしい。予定には無かったそうなのですが、急遽参加することになったと言う女性ディレクターKさん。
宿泊先も未定だそうです。そんな訳で3名でロングアイランドへ。
手荷物検査を終えて、2階の搭乗口のあるフロアへ。ここは以前も見覚えがあります。
朝から何も食べていなかったのでダンキンドーナツで軽く食事を取ることに。
その後、ラウンジがあることに気が付きます。その後、プライオリティ・パスで入れるラウンジがあることに気が付きます。
どんなラウンジか覗いてみたかったのと、コーヒーが飲みたかったので二人には悪いですが、せっかくパスを持っているので入ってみることに。
とても綺麗でWi-Fiも使えるし、ちゃんとした食事が置いてある!ダンキンで高いお金払わなくてもこっちで無料で食べられた・・・。せっかくなのでブロッコリーのスープだけ飲みました。
ローカル便では出発が遅れたり、搭乗口が変更になったりは日常茶飯事。
この日も搭乗直前にゲートが変更に。自分一人なら気づかなかったかも。
利用したのはバハマエア。9年前に利用したサウザンエアはセスナのような機体で、すごく小さく不安でした。
今回も小さな機体に大して変わりはありませんが40名は乗れる大きさでちゃんとキャビンアテンダントも居ます。
1時間弱のお水とお菓子のサービスもありました。
飛行機の窓から、バハマの島々が見えます。ロングアイランドも見えてきました。
とうとう到着です。コンビニよりも小さな建物が1軒あるだけの小さな空港です。
飛行機から台車に積み替えられた荷物は、乗客が自分で取りに行かなければなりません。
空港では3週間くらい前からすでにロングアイランドに入って調整を続けている廣瀬選手が車で迎えに来てくれました。
3人分の大荷物を詰め込んで、空港から滞在先の家に送ってもらいます。
ロングアイランドには宿泊施設が少なく、ほとんどの選手、スタッフは現地で家を借りてシェアします。
今回僕と原選手とカメラマンのGさんの男性三名で1軒家をシェアし、廣瀬選手を含む女性3名の選手(岡本選手、木下選手)はまた別の家を借りています。
外壁が水色と言う、日本の民家ではあまり見かけない、しかしバハマにはよく似合う可愛らしい平屋の家に到着しました。
今、自分で平屋と書いて気づいたのですが、ロングアイランドの家はほとんど平屋でした。教会や、数少ないですがホテルなどの施設は一部2階建てでした。ハリケーンが多いことが関係しているのかもしれません。
実は私が9年前にとまったコテージはその翌年のハリケーンで倒壊してしまい、その後再建していないそうです。
さて、私たちの滞在する家は、玄関を入ると小さなリビングとダイニング、右手奥にキッチンがあり、左手にトイレ、シャワーと2つのベッドルームがあります。
ベッドルームの一つには3台ベッドがあり、いかにも子供部屋と言う感じでした。もう一つのベッドルームにはセミダブルくらいのサイズのベッドがひとつあります。
到着日は私とGさんとKさんの3名。宿泊先を確保していなかったKさんは2泊だけのバハマ滞在なので、とりあえず我々の家に泊まることに。原選手は1日遅れて到着です。
この日はすでに日本人選手のみんなの練習も終わっており、海に行くにも中途半端な時間だったので、荷物をおいて最低限必要な水を買いにいくことにしました。水道水は飲めないので、1ガロン入りのミネラルウォーターや大きなタンクに入ったものを買います。
以前来た時には行かなかったお店でした。もしかしたら9年前は無かったのかもしれません。
一通りの調味料や食材が揃っています。野菜やフルーツは少ないですが置いてありました。お水と少しの野菜・フルーツを買って家に戻りました。その後は夕食のころまでゆっくりしていました。レンタカーがまだなく、夕方までに女性陣の家に届くそうなので、夕方にはまた廣瀬選手が車で迎えに来てくれました。
夕食は女子の日本人選手が滞在してる家に移動して、そこでみんなで自炊します。ロングアイランドには飲食店も少ないので
基本は自炊です。9年前に来た時もそうでした。必要な調味料や日本食は日本から持ってきています。
食材メモ:きざみ海苔、山葵(チューブ)、梅肉(チューブ)、醤油、インスタント味噌汁、コーンスープ、切り餅、ご飯、山椒、黒七味、塩、唐辛子、だしの素、カレーのルゥ、佃煮(混ぜて作れる)、青汁、お茶(麦茶、緑茶、紅茶)
今回このような食材を持って行っていましたが、あまり消費出来ませんでした。
と言うのも、フリーダイビングは競技前にたくさん食事をしないので、まず朝ご飯、昼ご飯を食べるタイミングがなかなか無かったのです。
これは競技順にもよるのですが、僕の場合ほとんど13時から14時の出番だったので、朝起きてもそれまでは軽い食事しかせず、
競技後、家に戻ると15時とか16時なので、夕食時間に近すぎる・・・。
そんな訳で、休みの日以外は夕食まではおやつ程度しか口に入れないので、みそ汁や米をなかなか消費出来ませんでした。
また、調味料に関しては醤油はもはやロングアイランドでも手に入るので、日本から持っていくとすれば味醂とか酒など
絶対手に入らない物にするべきでした。
女性陣の家は我々の家から車で5分もかからない場所にあります。男性陣の家に比べると少し広い感じです。
ベッドルームが3か所あります。キッチン、リビングも広めです。
夕食は毎日18時か18時30分くらいからぼちぼち作り始める感じです。みな器用に色々な料理を作ってくれますが、
野菜中心で見るからにヘルシーです。タンパク質は魚かチキン、炭水化物は白米か雑穀米が少しです。
1日目はサラダに、ゆで野菜に、アボカドと豆腐に焼きバナナ(バハマでは食事用のバナナがあります)、カボチャのスープと、
改めてみてみるとほぼ全部野菜やん!これは痩せれそうです。
でも毎日本当にバラエティに富んだ食事をたくさんの種類食べることが出来て、調理を担当してくれたメンバーには感謝です。僕は毎日皿を並べるか洗うかしかお手伝い出来ませんでしたので、少しくらい料理の勉強しないといけないなぁと思いました。
しかし、面白いのはこれだけヘルシーな料理を用意しておきながら、毎晩食事のあとはアイスクリームとコーヒーが用意されることです。本当にほぼ毎日食べてましたね。
そうして、食事後しばらくゆっくりと談笑し、22時半くらいには解散です。
この日以降の予定は以下のようになります。
7月14日 公式練習日 オープニングセレモニー(開会式)
7月15日 公式練習日
7月16日 競技開始 DAY1
7月17日 DAY2
7月18日 DAY3
7月19日 休み(大会公式の休み)
7月20日 DAY4
7月21日 DAY5
7月22日 DAY6
7月23日 休み(公式)
7月24日 DAY7
7月25日 DAY8
7月26日 DAY9 クロージングセレモニー(閉会式)
明日(14日)は練習日です。ただし、公式練習は事前の申し込みが必要で特に14日と15日は大会直前と言うこともあって
混みあっていたようです。気がついたら枠がなくなっていました。
公式練習は大会と同じ環境で練習ができます。安全管理のためのセーフティダイバーも一緒に潜ってくれるので
安心して練習することができます。ただし、公式練習に参加できなくても練習が出来ない訳ではなく、勝手に潜ることは
出来ます。僕と、明日合流する原さんとで14日は自主練をすることにしました。
その3へつづく